むかうふく

 
#2106
 
6月ー
雨の合間に外を吹き抜ける風は
東から南から
予定もせず 予告もなしに
窓から窓へ 渡って消えていく
流れる風に さわりさわりとそよぐ草葉は
軽やかで しなやかで 静かー


 
むかうふく は
月に一枚だけ
型紙も引かず その時思うままに作る服です
te-te10年目に
これからの10年のライフワークにしようと始めました
 
春、工房と家が完成し
移り住んで感じたのは 空気 でした
風の動きと 空気の流れを感じ
毎朝家中の窓を開けました
 
そんな工房だからか
むかうふくの為に手に取った生地は
柔らかく透け感のあるハンドワッシャーコットン
生地を広げた時のふうわり感を
そのまま服にしようと思いました
 
襟元を大きく切り取り
首から背中を綺麗に出し
代わりに露出が大きくなり過ぎない様
袖は長めに落としました
 
自由に着られる様
後ろも前も同じ刳りにし
表情が変わる様
片側はタックをたたみシックに
もう片側はギャザーを寄せフェミニンに
サイドのリボンは前で後ろで横でさらっと結んで
足捌きが良い様 裾は割りました
 
全てはその工程その工程で思いつきで
縫ってみましたが 出来上がったかたちは
やっぱり自分の好みそのもの
 
むかうふく1枚目が
そんな服に縫い上がって良かった
自分の今の位置確認になったと思います
 

te-te

赤ちゃんの てて って ちっちゃくって やわらかくって 本当に愛おしいものです そんな優しさを 布に込め ねんね から あんよ まで   ちっちゃい に 似合う   フォルム 生地 デザイン を   心がけて おつくりいたします